鼻の美容整形とは?
鼻の美容整形とは、鼻の高さや鼻の形を変える施術のことです。
一般的には、美容整形外科や美容クリニックで行われます。
鼻の大きさや高さだけでなく、目や口とのバランスを調整することで顔の印象を変えることができ、顔にコンプレックスがある人におすすめの施術です。
切らない施術や、手軽にできるプチ整形もあるため、施術したいパーツや予算・ダウンタイムの長さに合わせて施術を検討しましょう。
鼻の美容整形のメリット
- 鼻を見栄えよく整えられる
- 顔の印象が変化する
- 顔全体のバランスが良くなる
- 半永久的に効果がある施術も
鼻の美容整形のデメリット
- 思い通りのデザインにならない場合がある
- ダウンタイムが長い施術もある
- 術後に形が崩れるなどの失敗のリスクがある
- 術後しばらくは痛みがあることが多い
鼻の整形手術後のダウンタイムは手術の種類や個人の回復速度によって異なりますが、一般的には腫れや内出血が引くまで1週間から2週間程度を見込むことが多いです。
完全に腫れが引いて自然な状態になるまでには数ヶ月かかる場合もあります。
鼻整形は、顔の印象をガラッと変えることができる反面、「思い通りにならない」「失敗される」といったリスクがあります。
そのため、いくつかクリニックを比較し、安心してお任せできるクリニックを選びましょう。
特徴がなくすっきりした印象の「忘れ鼻」や、ツンとした鼻先のデザインに整形することが最近は流行っていますが、流行だけでなく自分の顔のパーツに合うかどうか、年齢を重ねたときの見え方などもしっかりカウンセリングで確認した方が良いでしょう。
【悩み別に徹底解説】鼻の美容整形の種類はどれぐらいある?
鼻の美容整形は、気になる部位に合った施術を見つけることで失敗するリスクを最小限にすることができます。
クリニックを選ぶ前に、まずは自分のお悩みの部位に合った施術かどうか、口コミやクリニックの症例をよく比較しましょう。
やりたい施術が決まったら、クリニックの無料カウンセリングで相談して決めるのがおすすめです。
鼻整形の種類① 鼻筋・鼻を高くする施術
鼻の高さを足したり、形を整えることで、目と目の距離感や顔全体のバランスが大きく変わるため、鼻の整形で一番よく知られている方法です。
最近では、ヒアルロン酸注入などの「切らない鼻整形」や、自然な鼻プロテーゼの手術を受けることができるクリニックが増えており、予算やダウンタイム・デザインなどの希望に合わせて検討するのがおすすめです。
A. 鼻を高くする施術「隆鼻術」
「隆鼻術」とは、鼻の穴から切開して、プロテーゼなどを入れ、鼻を高くしたり鼻筋を通したりする手術です。
「りゅうびじゅつ」と読みます。
プロテーゼ以外にも、自分の耳にある軟骨(耳介軟骨)やヒアルロン酸製剤を入れることもあります。
隆鼻術① プロテーゼや自家組織を挿入する鼻整形
鼻を切開して、プロテーゼや自家組織などを鼻に入れ、高さを出す方法がもっとも一般的です。
「鼻プロテーゼ」とは、シリコンでできた医療用の人工軟骨で、人工関節などにも使われている変形しにくい安全な医療素材です。
鼻の形に合わせてプロテーゼのサイズや形を決め、作りたい鼻のデザインに合わせてミリ単位で理想的なデザインに近づけることができます。
「自家組織」とは、人工軟骨ではなく本物の自分の軟骨です。
体に定着しやすいですが、プロテーゼよりは高額になります。
■ 鼻プロテーゼの種類
プロテーゼには一般的にI型とL型があり、鼻の形状や希望のデザインに合わせて微調整してから挿入します。
I型は鼻筋を中心に、高さを出したいところに入れるのが特長です。
L型は鼻の付け根から鼻の穴と穴の間の「鼻柱(びちゅう)」と言われる部分までL字に入れるタイプの鼻プロテーゼです。
最近ではCTスキャンしたデータをもとに、骨格に合わせてオーダーメイドプロテーゼを作成してくれるクリニックもあるようです。
長い目で見れば、自分の骨格にぴったり合う鼻プロテーゼだとずれにくく、顔全体のバランスも自然になります。
クリニックによっては50種類以上のプロテーゼの形状から、一人一人に合わせて調整してくれるクリニックもあります。
鼻の形状は骨格によって人それぞれなので、症例が多く、希望のデザインに合うプロテーゼの調整が可能なクリニックで受けるのがおすすめです。
鼻整形にプロテーゼを使用するメリットには、鼻の高さや形を明確に変更できること、手術後の変化が比較的わかりやすいこと、特定の場合には手術時間が短くなることなどがあります。
ただし、個人の鼻の状態や求める結果によって最適な方法は異なるため、専門医との相談が重要です。
隆鼻術② 耳の軟骨などの「自家組織」を使う鼻整形
自家組織を挿入する場合には、自分の「耳介軟骨」「耳珠軟骨」などの耳からとれる軟骨や、筋膜、真皮など自分の組織のみで鼻筋や鼻の高さを作ります。
軟骨は異物反応が少なく、また組織として吸収されにくく定着しやすいため、半永久的に効果が持続するというメリットがあります。
デメリットとしては、自家組織はミリ単位での調整が難しいことや、修正が難しいことが挙げられます。
鼻の整形で、鼻のプロテーゼや軟骨を挿入する手術を受けた後、「時間はたつとずれる」「左右に動く」「アバター鼻になった」などの口コミを見て、不安になる人もいます。
「絶対に失敗しない」施術はありませんが、失敗のリスクを減らすために、自分に合う施術やクリニックを探すことや、鼻整形の種類を良く調べておくことが大切です。
「切らない隆鼻術」で手軽に鼻整形をすることも可能
プロテーゼなどの「鼻を切開する施術」には抵抗があるけど鼻の形は変えたい!という方には、「切らない鼻整形」がおすすめです。
切らないためダウンタイムが少なく、傷も目立たないので、初めて鼻を整形する方にもおすすめです。
隆鼻術③ ヒアルロン酸注入をする鼻整形
粘度の高いヒアルロン酸を鼻筋に入れることで、鼻の高さや、鼻筋をくっきり出すことができる施術です。
もともとヒアルロン酸は体内にある物質なので、アレルギー反応が起こりにくいと言われています。
メスを入れずに鼻筋や鼻の高さを整形できるため、ダウンタイムもほぼなく、わずか数分の施術ですぐに効果を実感できる整形です。
注入量が多すぎたり、何度も同じ部位に繰り返し注入しすぎたりすると鼻の根元が広がってしまい不自然になることがあります。そのように不自然になった鼻のことを「アバター鼻」と呼ぶこともあります。
鼻のヒアルロン酸注入にはリスクが伴います。注入が不適切に行われると、鼻の形が不自然に曲がったり、鼻先が壊死するなどの医療事故が発生することがあります。
また、アレルギー反応が起きる可能性もあるため、施術前にアレルギーテストを行うクリニックもあります。
自然な仕上がりを期待するためには、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。カウンセリングで自分の希望をしっかり伝え、医師の提案にも耳を傾けましょう。
また、過度な注入を避け、顔のバランスを考慮した施術を行うことも自然な仕上がりに繋がります。
隆鼻術④ 鼻メッシュでできる鼻整形
鼻メッシュとは、体内に吸収される糸でできたメッシュを鼻に挿入する施術です。体内に吸収される溶ける糸は高分子PCL(ポリカプロラクトン)などからできており、医療用にも使われており安全性の高い糸です。
鼻メッシュの挿入後はおよそ2~3年かけて徐々に体内に吸収されますが、メッシュの周りに自家組織が出来上がるため吸収された後も形状が崩れることはほとんどありません。
鼻プロテーゼのように切る施術はしたくないけど、しっかり鼻の高さをだしたり、鼻筋をくっきりだしたりしたい人や、ダウンタイムの時間をあまりとりたくない人におすすめです。
「Gメッシュ」や「TCBメッシュ」(TCB 東京美容外科のみ)などの名称があります。
鼻メッシュ(Gメッシュ)は、上手ではないクリニックで行うと、ずれたり飛び出したりする場合があります。
しっかり症例や口コミを確認してクリニックを選びましょう。
契約した時の本数と実際に入っている鼻メッシュの数が違ったり、痛みがあったりすることもあるため、鼻メッシュ抜去の口コミも確認して、カウンセリングの時に不安要素がなくせるようにしておくのがおすすめです。
B. 曲がった鼻筋をまっすぐにする「斜鼻修正術」
「斜鼻」とは、鼻筋が曲がっている状態を言います。「しゃび」と読みます。
鼻は顔の中心にあるため、鼻筋の歪みを調整することで顔のバランスが整います。
鼻の曲がり方は、大きくI型・C型・S型などに分けられます。生まれつき曲がっている人もいれば、事故などが原因で曲がる人もいます。
斜鼻修正術① ヒアルロン酸(軽度の斜鼻)
鼻筋が左右に曲がっているものの、曲がり方が軽度の場合はヒアルロン酸を鼻筋に注入することで左右対称にすることが可能です。
もし、左右対称にするためにヒアルロン酸を注入すると鼻筋が太くなってしまい「アバター鼻」のようになりそうであれば、骨を切ったり削ったりして調整する手法の方がおすすめです。
鼻のヒアルロン酸注入後は、施術部位を強く押さえたり、激しい運動を避けるなどの注意が必要です。
また、施術後は内出血や腫れが生じることがあるため、冷却を行うことが推奨されます。
施術を受けたクリニックから具体的なアフターケアの指示を受けることが大切です。
斜鼻修正術② 鼻プロテーゼ(軽度の斜鼻)
鼻プロテーゼを入れることで、半永久的に理想の鼻筋をキープすることができる場合もあります。
斜鼻の状態に合わせてプロテーゼを成形する必要があるため、オーダーメイドで3Dプロテーゼの作成・施術が可能なクリニックや、症例が多くプロテーゼの種類が豊富なクリニックがおすすめです。
鼻整形にプロテーゼを使用するメリットには、鼻の高さや形を明確に変更できること、手術後の変化が比較的わかりやすいこと、特定の場合には手術時間が短くなることなどがあります。
ただし、個人の鼻の状態や求める結果によって最適な方法は異なるため、専門医との相談が重要です。
斜鼻修正術③ 鼻の骨切り(重度の斜鼻)
斜鼻には骨性と軟骨性があります。鼻骨が曲がっている場合は「骨性斜鼻」、鼻中隔の軟骨が曲がっている場合は「軟骨性」です。
骨性の場合は、鼻骨を切って修正することが可能です。鼻の穴の中を切開し、傷跡があまり目立たないように手術できるクリニックが多いようです。
軟骨性の斜鼻の場合は、骨を切るだけでなく軟骨のパーツも組み立て直すことで斜鼻の修正が可能です。
骨切り手術にはいくつかのリスクがあります。
手術後の感染、出血、神経損傷による感覚麻痺、不自然な外観や非対称性、そして長期的な結果に対する不満などが挙げられます。
また、手術後の回復期間中に腫れや痛みが生じることもあります。
曲がったリ歪んでいる鼻筋を根本的に改善したい場合には、斜鼻修正術の鼻骨切りや軟骨の調整を検討するのがおすすめです。
隆鼻術や鼻翼縮小など、他の施術と併せて行うことができる場合もあるので、理想的な鼻のデザインと症例をよく比較してクリニックを決めましょう。
C. 鼻の出っ張りを平らにする「ワシ鼻修正(ハンプ修正)」
わし鼻(鷲鼻)とは、鼻の途中が出っ張ってワシのくちばしのようになっている鼻のことです。鉤鼻(かぎ鼻)や段鼻、魔女鼻、オウム鼻ともいわれます。
とくに大きく段になっている鼻を「ハンプ(hump)」といい、ワシ鼻修正では「ハンプ切除」も行うことができます。
ワシ鼻施術① ヒアルロン酸注入・鼻プロテーゼによるワシ鼻施術
眉間と鼻先をすっと一直線につないだ理想のラインより、鼻の出っ張りが内側の場合、ヒアルロン酸注入か鼻のプロテーゼの挿入で修正できる場合があります。
ハンプの一番高いところに合わせてヒアルロン酸またはプロテーゼを挿入することで、ワシ鼻を目立たなくすることが可能です。
理想とされているラインより出っ張りが外側の場合や、斜鼻で曲がっている部分も修正したい場合などは、鼻の骨切りを検討すると良いでしょう。
ワシ鼻施術② 鼻の骨切りによるワシ鼻施術
鼻の骨切りによるワシ鼻修正の場合、鼻骨という固い部分と鼻の軟骨部分をどのように処理するかや、どんなデザインにしたいかで手術の方法が異なります。
軽度であっても細かい微調整が必要なため、基本的には「オープン法」で行われる手術です。
「オープン法」とは、鼻柱を切開して行う手術です。後ほど「鼻尖形成術」の項目で詳しく説明します。
ワシ鼻の出っ張り部分(ハンプ)が大きく発達している人の場合、突出部分をただ切除するワシ鼻修正のみ行うと、正面から見たときに鼻筋が平らになって鼻が太く見えてしまう場合があります。
そのため、ハンプ切除後に切除した軟骨を成形して鼻筋としてバランスの良い位置に再移植したり、ヒアルロン酸注入やプロテーゼの挿入と併せてワシ鼻修正を行ったりするクリニックもあります。
逆に、ワシ鼻の出っ張りが少ない人や、大きく形状を変えたくない場合は、やすりで突出部分を削ることでハンプ切除を行うことが可能です。
■ ワシ鼻修正は鼻尖挙上術(アップノーズ形成術)を同時に行うことも
ワシ鼻の場合は、ハンプの切除だけではなく「下向きに曲がって見える点を修正したい」と思う人も多いです。
その場合は、鼻尖挙上術(アップノーズ形成術)を行い、鼻先を上に向けます。
鼻先が上向きになると、若々しく見え、横顔のEラインが整い、顔のバランスが良くなる効果を期待できます。
鼻の整形手術後のダウンタイムは手術の種類や個人の回復速度によって異なりますが、一般的には腫れや内出血が引くまで1週間から2週間程度を見込むことが多いです。
完全に腫れが引いて自然な状態になるまでには数ヶ月かかる場合もあります。
ハンプが大きいだけでなく、鼻筋も太めの人の場合、鼻骨自体の幅をよせて鼻筋を調整しないと不自然になってしまう場合があります(鼻筋骨切幅寄せ)。
隆鼻術や鼻尖形成術などの手術も上手かどうか、症例や口コミを見て確認しておくと安心でしょう。
鼻整形の種類② 団子鼻解消・鼻先を高くする施術
団子(だんご)鼻とは?
鼻先がとがっておらず、外側に膨らんでいる鼻のことを一般的に「団子鼻」と言います。日本人をはじめアジア系の人に多く、欧米系の人には少ない印象です。
軟骨の形がもともと平たい場合や外に広がっている場合、また鼻の皮膚や脂肪が厚くなっている場合など、人によって原因は様々なので、自分に合った施術方法を見つけましょう。
A. 鼻先の形を変える「鼻尖形成術」
鼻尖形成術とは、鼻先の形を変える鼻整形の施術のことです。「びせんけいせいじゅつ」と読みます。
鼻尖形成術は、細かく分けると鼻尖縮小術・鼻尖増高術と分けられますが、クリニックによっては細かく分けずに「鼻尖形成術」として施術を組み合わせながらメニュー展開をしている場合もあります。
鼻尖形成術はこんな人におすすめです。
- だんご鼻が気になる
- ツンとした鼻先にしたい
- 鼻が大きくて目立つのが気になる
- 鼻の穴を目立たなくしたい
- 鼻の厚みを減らしたい
鼻尖形成術① 鼻先をツンとさせたいなら「鼻尖縮小術」
鼻尖縮小術とは、丸い鼻の人が鼻先を細くしてツンとさせる施術方法です。
糸で縛って幅寄せすることで鼻尖を細く形成する方法や、鼻翼軟骨を加工して段差を作ることで自然な鼻尖形成をする方法(3D法)が一般的です。
切開した際には余分な脂肪や不要な軟骨組織を除去することもでき、希望のデザインに合わせて微調整ができます。
次に紹介する「鼻尖増高術」という手法と併用し、鼻先を高くしながら鼻尖形成することも可能です。
「切らない鼻尖縮小術」もあり、糸を通して鼻の先にある軟部組織を結ぶことで鼻先を細くします。
切開しないためダウンタイムが少なく、抜糸するだけで鼻の状態を元に戻すことができるというメリットがあります。
ただし、鼻先に脂肪や皮膚が多い場合は希望のデザインにならなかったり、左右差ができるなどのデメリットもあります。
鼻尖を縮小する際は、鼻尖下降術と併用することで、横や斜めから見てもバランスの取れた位置にデザインすることができます。
鼻尖の位置が上に上がりすぎる場合、鼻中隔軟骨などを用いて鼻尖の位置を下にすることが可能です。
鼻尖形成術② 鼻先を高くしたいなら「鼻尖増高術」
鼻尖増高術とは、鼻先に軟骨を移植して高さを出す施術方法です。
鼻先を高くする方法として、「人工軟骨(オステオポール/PCLメッシュ)」または「自己組織の耳介軟骨」を鼻先に挿入します。
人工軟骨は「生体吸収性高分子」「オステオポア」とも言い、2年ほどで溶けて吸収されていく素材でできています。
メッシュ構造になっているため自己組織がメッシュのすき間にはいっていき、入れ替わっていくためメッシュが溶けた後も形状は持続すると言われています。
オステオポールは、元の形状のまま挿入してしまうと曲がったりずれたりするリスクがあるため、なじむよう形状を成形してから挿入する必要があります。
鼻尖形成手術後のダウンタイムは個人差がありますが、通常は手術後数週間から数ヶ月かかります。
腫れや内出血が引くまでに時間が必要で、最終的な結果を見るには数ヶ月から1年程度かかることがあります。
鼻尖形成で失敗しないためには、クリニックの口コミだけでなく、医師の症例で仕上がりやデザインを確認しておくのがおすすめです。
特にPCLメッシュの人工軟骨(オステオポール)などを挿入する場合はリスクが高いため、失敗例や口コミをよく確認し、安心してお任せできるクリニックを選ぶようにしましょう。
■ 鼻尖形成術「オープン法」と「クローズ法」の違いとは?
多くのクリニックで一般的に行われている鼻尖形成術は「オープン法」です。
「オープン法」とは、左右の鼻の穴の間にある鼻柱を切開し、鼻をめくって行われる手法です。
「オープン法」は、医師が軟骨や脂肪などを目視で確認できるため、細かなデザインや精密な作業ができるというメリットがありますが、切開部分が大きいためダウンタイムが長く、しばらくは傷跡が目立つというデメリットがあります。
クリニックによっては鼻の穴の中を切開する「クローズ法」で施術ができます。
鼻の中を切るので傷跡が目立たず、ダウンタイムも短いです。
ただし「クローズ法」の場合は切開部分が小さいため、手術できる範囲に限界があるというデメリットがあります。
B. 鼻全体を短くする「鼻短縮術」
鼻短縮術とは、鼻全体を短くする施術です。鼻が下がって見えたり長く見えたりする場合に、バランスを整えたい人向けの手術方法です。
■ 鼻が長く見える原因と施術方法
欧米系の人の鼻は「軟骨が大きくて皮膚が薄い」構造が多いのに対し、東洋人の鼻は「軟骨が小さくて皮膚が厚い」構造が多いと言われています。
軟骨の小ささが原因の場合は、鼻中隔軟骨または鼻翼軟骨の切除や調整を行って、鼻の長さを短縮する方法があります。
皮膚の厚さが原因の場合は、鼻尖軟骨と鼻中隔軟骨を調整して、鼻の皮膚を上方向に引き上げる方法があります。
軟骨と皮膚の厚さの両方の調整が必要な場合もあるため、鼻の状態に応じて調整ができるクリニックがおすすめです。
鼻整形手術後のアフターケアは手術の成功に大きく影響します。医師の指示に従い、定期的な検診を受けること、処方された薬を適切に使用すること、術後の腫れや痛みを軽減するための冷却などが必要です。
また、術後は激しい運動や重い物を持つことを避け、十分な休息を取ることが推奨されます。
鼻短縮術は、鼻全体の印象が変化する施術です。
ただ鼻を短くするというよりは、鼻フルのうちの一つの施術として行われることもあります。
鼻整形の種類③ 小鼻・鼻の穴を小さくする施術
鼻の穴の大きさが気になる、にんにく鼻のように小鼻の大きさが気になる場合や、鼻全体が大きい場合に効果を感じられる施術です。
鼻の穴が膨らみやすい場合や、小鼻を小さくして人気の「忘れ鼻」にしたい場合にも行われます。
A. 小鼻そのものを小さくする「小鼻縮小術」
小鼻縮小術は、小鼻そのものの大きさや広がりを調整する施術です。切開して余分な部分を切り取る施術と、切らずに糸や注射で小さくする「切らない小鼻縮小術」があります。
小鼻縮小術① 鼻翼縮小術
鼻翼縮小術とは、小鼻の一部を切除して縫い合わせて小鼻のサイズを調整する手法です。「鼻翼」とは小鼻のことで、「びよく」と読みます。
切除する量・場所によって小鼻の仕上がりを変えることができ、希望のデザインに近づけることが可能です。
鼻翼縮小術の切開方法は、以下のような方法があります。
◆ 鼻腔内切開
鼻腔(鼻の穴の中)からのみ切開して縫い合わせ、鼻の穴を内側から縮小することで鼻翼の縮小も行う施術法です。傷跡が残りにくいものの、後戻りや効果が出にくい場合があるというリスクがあります。
◆ 内側法/外側法
鼻翼の内側または外側を切開し縫い合わせ、鼻翼の大きさを調整する方法です。鼻翼の外側が広がっている場合は外側法が一番効果を感じられますが、一定期間傷跡が目立つというデメリットがあります。
◆ フラップ法
鼻翼縮小の施術の際に、軟部組織を残して左右に引き込むように固定することで鼻翼をより内側に引っ張る方法です。傷跡が目立ちにくく、固定しやすいものの、人中が目立ちやすくなるというリスクがあります。
「切らない小鼻縮小術」なら手軽に小鼻縮小も可能
「切らない小鼻縮小術」は、切開しないためダウンタイムが少ない施術です。切開する整形には抵抗がある方におすすめです。
小鼻縮小術② 鼻翼縮小埋没法
小鼻のわきから糸を挿入し、糸を結ぶことで小鼻を縮小させる施術です。糸を取ると元に戻せます。
糸で締めるので、鼻の穴自体も少し小さくなり、手軽に小鼻縮小の効果を感じることができます。
小鼻縮小術③ 脂肪溶解注射
「デオキシコール酸」などを主成分とするBNLSアルティメットなどの脂肪溶解注射を注射する施術です。小鼻の大きさの原因が、脂肪の厚みの場合に有効です。
すぐに小鼻の厚みが変わるわけではありませんが、3日〜1週間ほどで脂肪が溶解されて徐々に老廃物として排出されていきます。
ダウンタイムの少ない施術です。
小鼻縮小術④ ボトックス注射
表情に合わせて鼻の穴が広がったり、小鼻がぴくぴくしてしまうのが気になる場合に効果を感じられる施術です。
鼻の穴の表情筋「鼻孔開大筋」に注射をして、表情筋の力を弱め、鼻の穴が広がるのを抑えてくれます。表情筋が原因でない場合、効果が感じられないことがあります。
鼻の脂肪溶解注射は、注射による施術のため、痛みを感じる人もいます。
痛みの感じ方には個人差があり、またクリニックによっては痛みを軽減するための麻酔クリームや笑気麻酔を使用することもあります。
小鼻縮小術は、やりすぎてしまうと鼻の穴が小さくなりすぎてしまい、全体のバランスが不自然になってしまうため注意が必要です。
顔のバランスを見ながらベストな施術を提案してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
B. 小鼻のわきの窪みをなくす「貴族手術(鼻翼基部形成手術)」
「貴族手術」は、鼻翼基部(小鼻のわき)の窪みをなくす施術です。鼻整形の一種ですが、鼻の改善と言うよりはほうれい線の改善が目的です。
小鼻のわきから伸びるほうれい線が糸リフトやハイフでも消えない場合や、小鼻が頬に埋まっており口ゴボ(口元が前に突き出している状態)の印象に見えてしまう場合には、貴族手術がおすすめです。
貴族手術の発祥は韓国です。中顔面の窪みやへこみを改善することで「貴族」のように上品で立体感のある顔になることから、このような名前で呼ばれています。
貴族手術の施術方法はクリニックによって異なりますが、プロテーゼの挿入・脂肪注入・ヒアルロン酸注入(貴族フィラー)などが一般的です。
貴族手術① プロテーゼの挿入
口の中を切開して、鼻翼基部両側の補いたい部分にシリコンやゴアテックスのプロテーゼを挿入する施術です。半永久的な効果を期待できます。
貴族手術② 自己脂肪の注入
太ももや、腹部の余分な脂肪を採取し、不純物を取り除いたり、細かく滑らかになるよう過去したあと鼻翼基部に注入する方法です。
自己組織のため定着しやすく、異物感や違和感のない半永久的な効果を期待できます。
貴族手術③ ヒアルロン酸の注入
ヒアルロン酸を鼻翼基部に注入する施術です。
鼻翼基部を良く動く部位のため、柔らかいヒアルロン酸だと吸収されてしまうため、高分子のヒアルロン酸を注入する必要があります。
注射だけで完結する施術のため、まずは一度、貴族注射を受けてみたいという方にもおすすめの施術です。
鼻整形手術を受ける際には、クリニック選びが非常に重要です。技術力や経験豊富な医師を選ぶこと、術後の仕上がりに対する評判を確認すること、カウンセリングでの説明が丁寧かどうかをチェックすることが大切です。
また、料金体系が明確であるか、追加料金が発生しないかも確認してください。
貴族手術でヒアルロン酸を入れる場合、血流を阻害してしまう「塞栓」により組織が壊死してしまうリスクがあります。そのため、医師の技術が高いクリニックで施術が受けられるよう、クリニックをよく比較して決めることが大切です。
C. 鼻先を長くする・下向きにする「鼻中隔延長術」
鼻中隔延長術は、鼻が短い場合に鼻先をより長く(高く)したり、角度を下向きにする施術のことです。「びちゅうかくえんちょうじゅつ」と読みます。
「ブタ鼻」のように正面から見て鼻の穴が目立っている場合や、顔全体のバランスをみて鼻の高さや長さを変えたい人におすすめの施術で、鼻尖形成術や隆鼻術と一緒に行われることもあります。
■ 鼻中隔延長術と鼻尖形成術の違い
鼻尖形成術は、主に横に広がった鼻先の高さや形状だけ修正したい人向けの施術です。
鼻中隔延長術は、鼻の中央の鼻中隔軟骨に別の軟骨を足して縦方向に延長するため、もともとの鼻の形状を土台から変えていく施術と言えます。
鼻筋に今後プロテーゼを入れたい場合など、鼻全体のバランスの修正を検討している場合には、鼻中隔延長術を検討するとよいでしょう。
鼻中隔延長術① 軟骨を挿入する方法
鼻中隔延長術は、鼻の中心にある鼻中隔軟骨の長さや向きを変えたい時に行われる施術のため、軟骨を挿入して希望の向きに調整する方法が一般的です。
挿入に用いられる軟骨はいくつか種類があり、クリニックによって採用されている術式が異なります。
メリット・デメリットをよく確認してクリニックを決めましょう。
以下は、使用される軟骨の種類と特徴です。
◆ 耳介軟骨(自家組織)
採取しやすいが硬度が柔らかめという難点があります。
一度しか採取できないため、他院修正などの再施術時には別の方法を検討する必要があります。
◆ 鼻中隔軟骨(自家組織)
鼻中隔軟骨の奥にある骨側の軟骨を採取します。
採取は難易度が高く、鼻の軟骨が小さい場合は採取量が足りない場合もあります。軽度の延長の場合に適しています。
◆ 肋軟骨(自家組織)
十分な大きさの軟骨を採取することができます。
ただし湾曲しやすいことや、採取の際に傷が残るというリスクがあります。
◆ 保存軟骨(豚・ヒトの軟骨)・人工軟骨(オステオポール)
豚や保存された他人の軟骨や、人工軟骨を入れる方法ですが、耐久性・安全性などに不安が残る等のリスクがあり、行っていないクリニックも多いです。
軟骨が施術部位に合うようにする加工の技術が求められます。
鼻中隔延長術② 溶ける糸・ヒアルロン酸注入などの「切らない鼻中隔延長術」
鼻先から医療用の溶ける糸を挿入する方法や、ヒアルロン酸を鼻柱に注射し延長する方法などの「切らない鼻中隔延長」を行うクリニックもあります。
切開しないためダウンタイムが少ないというメリットがありますが、鼻先に脂肪や皮膚が多い場合は希望のデザインにならないことや、左右差ができるなどのデメリットがあります。
鼻中隔延長手術には、感染、出血、腫れ、痛み、鼻の形の不自然さ、左右差、鼻の穴の変形などのリスクが伴います。また、手術後の結果に満足できない場合、修正手術が必要になることもあります。
鼻中隔延長手術の結果は永久的ではありません。
経年変化や体質によって形が変わることがありますし、場合によっては再手術が必要になることもあります。
鼻中隔延長術は、鼻が固定されることで不自然に見えたり、鼻の通りが悪くなったりするリスクがあります。
無理な延長を行うと、鼻の皮膚が薄くなることや、挿入した軟骨のずれなどが起こる場合があるため、症例や口コミをよく比較してクリニックを決めるのがおすすめです。
D. 鼻の穴の縁を調整する「鼻孔縁形成術」
鼻孔縁(びこうえん)とは、鼻の穴の外側の縁のことをいいます。
鼻の穴が目立つ場合や、鼻の向きを変えたい場合に行う施術で、鼻の印象を変えることができます。
鼻中隔延長術や小鼻縮小術とあわせて行われることもあります。
鼻孔縁形成術① 鼻孔縁下降術
正面から見た際に鼻の穴が気になる人や、鼻の穴の切り込みが深く目立っているように見える人向けの施術です。
一般的な方法として、自分の耳から耳軟骨を採取し、鼻孔縁に移植することで鼻の穴が目立ちにくくなるように鼻を延長します。
■ 鼻孔縁形成術と鼻中隔延長術との違い
鼻中隔延長術は鼻先を延長することができる施術ですが、鼻孔縁が後退している(切り込みが深い)場合は、鼻先を延長しただけではあまり効果が感じられない場合があります。
鼻孔縁下降術だけで悩みが解決する場合もありますが、鼻中隔延長術と組み合わせることでバランスよく理想の鼻になる場合もあります。
他の施術と組み合わせる場合の注意点として、自分の耳軟骨は使える量に限界があります。
どの方法で施術を行うかはカウンセリングでよく相談して決めましょう。
鼻孔縁形成術② 鼻孔縁挙上術(鼻翼挙上術)
鼻翼(小鼻)が大きかったり、鼻翼のつけ根の位置が鼻柱より下方向に向かって垂れ下がっていたりする場合に効果を感じられる施術です。
通常は全体のバランスも考えながら鼻翼(小鼻)縮小術と一緒に行われる場合が多く、鼻翼が鼻柱より下に出ている鼻孔縁の部分を切除して縫い合わせる方法が一般的です。
鼻整形の種類④ 鼻の下の長さやバランスを調整する施術
人中(鼻の下から上唇の間)の長さを調整する施術です。
人中が長いと顔全体のバランスが間延びした印象になります。日本人の鼻の下の長さは一般的に1.5cm程度といわれており、全体的なバランスにもよりますが、2cmを超えると鼻の下が長く見える場合があります。
A. 人中を短くして上唇を持ち上げる「人中短縮術(リップリフト)」
鼻の下から上唇までの間にある「人中」を短くし、Cカールリップに仕上げることが可能な施術です。
「上唇リフト」「リップリフト」とも呼ばれています。
Cカールリップとは、横から見た時に鼻の下から上唇がアルファベットのCの形になっている状態のことです。
人中短縮術① 鼻の下を切除して縫い合わせる方法
鼻の下の縁に沿って切開し、口輪筋(口の開け閉めを行う筋肉)を調整して上部に引きつけて縫い合わせる方法が一般的です。
半永久的な効果が期待でき、鼻の縁に沿って切開するため傷跡が目立ちにくいです。
人中短縮術のリスクやデメリットには、傷跡が残る可能性、感染のリスク、望まない結果になる可能性、修正手術が必要になる場合があることなどがあります。
施術前に医師としっかりとリスクについて話し合うことが重要です。
人中短縮は、人中のバランスだけでなく「上唇が薄い」「中顔面を短くしたい」などのお悩みにも合う施術です。
ただ、鼻の下の皮膚を切開しすぎてしまうとガミースマイル(口元から歯茎が多く見えている状態)になってしまい、修正も難しいというリスクもあるので、まずは「切らない人中短縮術」を検討することもできます。
「切らない人中短縮術」なら試しやすい
「切らない人中短縮術」は、ヒアルロン酸やボトックス注射をすることで人中短縮術に近い効果を期待できる施術です。
ダウンタイムがほとんどなく、効果は3ヶ月~1年程度は実感できるので、まずは軽い施術を試してみたい人にもおすすめです。
人中短縮術② 人中短縮ボトックス
人中短縮ボトックス注射は、鼻の下の「人中」という部分にボトックス注射を行うことで、口の周りの口輪筋を緩めることで上唇の緊張も緩和され、上唇が上向きになる施術です。
人中そのものの長さが短くなるわけではありませんが、上唇が上向きになることで、鼻の下や中顔面が短くなったように見えます。
面長な印象の改善が期待できます。
人中短縮術③ 人中短縮ヒアルロン酸
人中短縮ヒアルロン酸は、上唇にヒアルロン酸を注入して持ち上げることで、人中の長さが短く見えるようにする方法です。口角ボトックスなどの施術と一緒に行われることもあります。
また、クリニックによっては「切らない鼻中隔延長術」のように、鼻柱にヒアルロン酸を注入して長さを調整することで人中を短くすることが可能です。
人中短縮術④ 人中短縮スレッドリフト
短いスレッドを鼻の下に挿入して鼻の下の皮膚を引っ張ることで、上唇を上向きにし、人中を短くする施術方法です。
持続期間は約1年程度です。
人中短縮術は、人中(鼻の下の部分)を短くすることで、顔のバランスを整え、より若々しい印象を与える効果が期待できます。
また、口元の美しさを強調することも可能です。
人中短縮は、一度切ってしまうと元に戻すのは難しいため、まずはボトックス注射やヒアルロン酸で「切らない人中短縮」を行う人が多いようです。
流行りの顔のバランスよりも、自分の顔のバランスに合った施術やデザインを教えてもらえるクリニックで施術をするのがおすすめです。
B. 鼻の下の窪みを改善する「鼻唇角形成術(猫手術)」
鼻唇角とは、鼻と人中の角度のことです。
アジア人の場合は横から見て90~95°が理想的で美しいとされています。
鼻唇角形成術(猫手術)とは、鼻柱と人中の間が陥没している場合に、自家組織やプロテーゼなどを挿入する施術のことです。「びしんかくけいせいじゅつ」と読みます。
人中短縮と同時施術をすることも可能です。口ゴボの改善や人中短縮の効果も期待でき、「鼻唇角矯正術」「鼻柱基部下降術」「Cカールリップ形成術」とも言われています。
人中短縮術と一緒に行われることの多い鼻唇角形成術(猫手術)。
猫の横顔のような顔を目指すことから「猫手術」と言われています。
バランスの良いEラインやCカールリップを形成できますが、人中短縮のために切除を行いすぎると、皮膚が引きつったり不自然な形になってしまったりして、失敗の原因になります。
症例を比較してベストなバランスを見つけることが大切です。
鼻整形でよく聞く「鼻フル」とは?
鼻フルとは「鼻フルコース」の略称で、鼻筋、鼻先、小鼻など、鼻全体のバランスを見て一気に必要な施術を行う鼻整形です。
一人一人の鼻の状態や、希望とする鼻のデザインに合わせて、組み合わせる施術が異なるオーダーメイドの施術です。
切除・切開をする施術をどの程度行うか、自家組織やプロテーゼはどの程度使用するか、ヒアルロン酸注入やボトックス注射は行うかなど、一人一人の施術方法やダウンタイムが大きく異なるのが鼻フルです。
輪郭三点などの骨切りと併せて行うことで顔の印象がかなり変わることもあり、根本改善を目指したい方におすすめです。
鼻整形の他院修正について
鼻整形は様々な施術方法があることをこの記事でご紹介してきましたが、鼻整形の施術後に異物感を感じたり、希望通りにならず不自然な形になってしまったり、飛び出してしまうこともあります。
まずは施術を受けたクリニックに相談することをおすすめしますが、問題が解決しない場合などは、他院で修正するという方法もあります。
合わない異物混入やメッシュの除去は、挿入時よりも手術が困難になり、どのクリニックでも他院修正ができるわけではないため、症例や口コミなどを見て決めるのがおすすめです。
鼻メッシュやオステオポールなど、メッシュ状の素材を鼻整形の際に使用すると、鼻の中で組織と合体してしまい、もし除去が必要になったとしても手術の難易度が高くなります。
他院修正にはお金と時間がかかるため、事前に症例や経過を良くみて施術を決定するようにしましょう。
鼻整形で失敗しないために!おすすめクリニックの選び方 5つのポイント
鼻整形はお顔の印象を左右するため、自分の希望にぴったり合う技術力の高いクリニックを見つけることが成功のカギです。
でも、初めて行くクリニックだとどんなところを見て決めればいいかわからない方も多いですよね。クリニック選びのポイントを5つにまとめたので、参考にしてみてください。
1. 鼻整形をする医師の経験や実績をチェックしよう
クリニックでの症例に加え、鼻整形を担当する医師個人の経験と専門性を確認しましょう。
術後のデザインが希望と合うかどうかも確認が必要です。
鼻整形の専門医がいるかどうか、これまでの実績や手術件数、口コミや評判などを確認して信頼できるクリニックをいくつか比較するのがおすすめです。
鼻整形を専門としている医師の方が、細かなデザインや術式にこだわって施術してくれるので安心です。
大手クリニックの場合は、症例を確認して鼻整形を多く手掛けている医師を指名し、カウンセリングを受けるといいでしょう。
2. クリニックの信頼性が大事!質や価格平均を比較しよう
鼻整形に限らずクリニック全体の施術の口コミや評価を調べ、クリニックの施術の質や価格平均を比較しましょう。
どんな医師が在籍しているか確認しておくのも大切です。
モニター等で価格が比較的安いものの、医師の技術が低いために失敗されるケースもあるため、いくつかのクリニックを比較して決めるのがおすすめです。
必要な施術以外にも施術を上乗せして高い料金を提示してくる「アップセル」を行うクリニックもあります。
3. 無料カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぼう
たいていのクリニックは無料のカウンセリングを受けることができ、希望の施術にあわせて見積もり料金を提示され、納得すれば契約を行います。
丁寧に希望に寄り添い、施術の内容やダウンタイムの状態をよく説明してくれる、親切で良心的なクリニックがおすすめです。
高額の施術を上乗せして、安易にローンを組むよう勧めてくるクリニックには要注意です!月額は安くても総額は高くなるので、よく確認しましょう。
4. 無理なく通えるクリニックがおすすめ!料金や立地も見ておこう
美容整形は自費治療のため、クリニックによって術式や価格設定に差があります。
鼻整形のなかでも、ボトックスやヒアルロン酸は定期的に受ける必要があるため、料金やクリニックの場所を比較して、通いやすいクリニックを選びましょう。
ボトックス注射やヒアルロン酸注入などの「切らない鼻整形」でも、医師の技術によって仕上がりに大きな差が出ることがあります。
症例などを見て、技術力があり価格も続けやすいクリニックを選びましょう。
5. アフターケアと保証制度が整っているか確認しよう
切開を伴う鼻整形の場合は、施術中や後の痛みが強かったり、ギブスで固定して経過観察を行うダウンタイムが続いたりするので、クリニックのアフターケアを事前に確認しておくことが大切です。
長時間効果が続く麻酔で術後の痛みを最小限に抑えてくれるクリニックもあります。
また、術後に再手術が必要になった場合などの保証制度も確認しておくと安心です。
万が一、施術後に炎症がおきたりトラブルがおきたりした場合に、きちんと対応できる体制が整っているか、自宅から来院しやすいかどうかを確認しておくと安心でしょう。